美容師に関わる、いろいろな数字
ここでいう美容師とは、厚生労働大臣の免許を得て美容室で働くシャンプーやカラーをするアシスタント、髪を切るスタイリストその両方を示しています。
美容室数、美容師数
令和1年現在、美容室の数は過去最多となりました‼️さすがは日本が世界に誇る一次産業。
新たに3562店(1.4%増)が誕生し、25万1140店の登録となっています。
美容師数は前年と比べると1万271人(2.0%増)が増え53万3814人の美容師が働いています。こちらも美容室数と同様に過去最多。
1店舗あたりの従業美容師数は2.13人で、2年連続して増えました。プライベートサロン、少人数サロンが流行るのも納得です。
改めて調べてみると莫大な軒数。日本全国で見ると️美容室の数は増えている。
美容師の卵の数
そして今後、美容師になるであろう美容専門学生の数はというと、平成29年度の美容学校入学者数は1万7866人。平成26年度以降5年連続して最低数を更新しています。
男女別の入学者数は男子5227人・女子1万2639人となり、男女比は約3対7となっています。男子は2年連続で増加し、女子は3年連続で減少。美容師を目指す若者の総数は減っている。
美容室、美容師の生存率
美容室は創業し1年以内に60%が潰れ、3年以内に90%、10年以内に95%お店が世の中から消えていっています。
100軒できると10年後にある確率は1店あるかないかの世界。うまくいく見込みがあったから始めたはずなのに、かなり生き残りは厳しいようです。そして、100軒中1軒しか生き残れないのに美容室の数は増えているんだから驚きです。
そして美容師の離職率は、1年目で約50%の人が辞めるとデータが出ています。3年目では元々の約80%、10年経つと約92%となっています。
100人の美容師が仕事を始めると10年後には8人になっているという、やりたくて始めた職業なのに摩訶不思議な現象。
美容師の収入
美容師の平均年収は284万円(23.6万円/月)
一般職オフィスワーカーの平均年収は441万円
男性/521万円 女性/280万円(36.7万円/月)
月にすると約13万円も低くなっています。東京で4年、バンクーバーで1年、シンガポールで6年働いている自分からすると、東京で給与23万円もらえたとしてどんな生活が送れるのかわからないが、高くないことはわかる。もちろん年収1000万を超えている美容師もいるとは思うが、限りなく0に近い%なんだろう。
なぜ美容師が稼げないのか?
美容師を10年やっていて感じたその理由は合理的にいえば生産性が低いから。
美容師の仕事はほぼ全ての施術を手作業で行っています。したがって、生産性が低ければ高い給与を得ることはできません。そして美容室での仕事の生産性を高める方法は2つのみ。
•客数を伸ばす
•単価を上げる
美容室におけるお客さん1人あたりの客単価は全国平均で約6000円と発表されています。
まとめ
なかなか厳しい世界です。シンガポールではまだここまでの状況ではないですが、今後どんどん日本の状態に近づいていくはず。
フラミンゴは来年2020年で5年目となります。次の区切りは10年。なんとか生き残っていきたいものです。
そして今後美容師を目指す若者たちはこういった現状を知った上で美容師になってもらいたいなと。知らぬが仏という言葉がありますが、知っていて目指すのと知らなくて目指すのは大違い。メンタルモンスターのみが生き残る世界。自分には無理そうと思うのか、自分ならやれると思うのか、最初のフルイはそこなのかも知れません。
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