シンガポールでは4月6日から5月6日までサーキットブレイカー政策(日本でいう緊急事態宣言)が始まりまりました。そして、4月21日にセカンドブレーカーが実施され、6月1日まで延長が決定しました。
日本とは違い、コロナウイルスに感染してしまった人を自宅療養させなかったシンガポールでしたが、ドミトリーなどに住んでいる外国人労働者の集団感染が起こってしまい、政府の対応が批判されることになってしまいました。
シンガポール国内における、コロナ患者の9割が外国人労働者であることが、問題視されましたが、死者数が20人と最小限に保てているのもまた事実です。
サーキットブレイカー政策が始まり、丸1カ月が経過、自宅待機をしているとコロナの脅威を感じることも少なくなりましたが、今日久しぶりに感染拡大【状況は変化】しているんだなと、実感する出来事がありました。
それは、普段よく通るホテルが急に封鎖されていたんです。ただ、封鎖、閉鎖されている訳ではありませんでした。
感染拡大すると、病院の病室が足りなくなってしまうという問題に対し、【病院には本当に治療が必要な人のみを迎え入れ、】感染の疑いがある人はホテルでの隔離となっています。
【日本でも海外からの帰国者は、ホテルもしくは自宅待機となっているようですが、】シンガポールでは、【自宅に帰ることは認められておらず、】政府がホテルを丸々借り、14日間隔離が行われていました。
大型客船の乗船客受け入れも行い、そういった人たちもホテルに隔離されていたようです。
そして、どのホテルがそのような用途で使われているのかも発表されています。
hotel rooms booked by SG Government
政府が借り上げているホテルはインターコンチネンタル、パンパシフィック、シャングリラなど、どこも5つ星、もしくは4つ星ホテルとなっています。その理由は、ホテルサイドでのミスの余地がないからと言われており、いくつかの重要な基準があり、それらの基準を満たすホテルのみが選択されたようです。
ホテルが封鎖しているだけで、何でそんなに驚いたの?と疑問に思う人もいるかもしれません。それはなぜかというと、そこで対応しているホテル、医療スタッフがみんな、完全防護服。そして、ガスマスクのようなごついマスクをしていたんです。
テレビで見るのと、実際に目で見るのは大違いで、物々しい雰囲気がありました。
そうか、コロナ対応の最前線ではこんな感じで、緊張感のある時間が流れ、自分達が感染するかもしれないという自己犠牲が払われていたのかと、改めて知ることとなりました。
ホテルの中を覗いてみると受付やロビーの家具など、全てビニールで覆われ、数人がかりで散布マシーンを使い床や扉などの消毒が行われていました。
リスクを負いながら働きつづけている人がいるから、自分たちはオンライン飲み会などをして、自宅待機していられるんだなと、リアルに感じた1日でした。
そして、街中では人々がソーシャルディスタンスを守っているか監視する、犬型ロボットのパトロールが始まりました。未来都市です‼️
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