4月7日以降、美容室はカットのみの営業(ケミカル施術が禁止)と4月3日(金)に発表されてから丸一日が経過。パーシャルロックダウン、サーキットブレーカーと呼ばれる政策は美容室のみならず、世の中の至る所に影響を及ぼすこととなりました。今までもそうでしたが、より警戒心を高めないといけないですね。
お肉屋、魚屋、八百屋などの食材屋さんは大行列になっていました。朝9時過ぎくらいで300m程の行列ができていて驚きました。外出禁止とはなっていませんが、やはり食べ物を確保しておこうと思うのは動物的本能から当然のことなのかもしれません。待っている人たちもソーシャルディスタンスをきっちり守っていました。
今まではマスクは体調の悪い人のみ着用となっていましたが、7日以降は”外出の際マスクの着用必須”となります。ただし、使い捨てマスクは医療従事者に必要なので、一般人は再利用マスクを使用することと添えられています。
こんなところにも影響が出るのかと感じたのが、植物屋さんが大行列になっていたこと。確かに植物も生命なので、1カ月も店内に放置されたら枯れてしまいますもんね。こちらのお店では安全を考慮し、店内に1組しか入れず、並んでいる人たちにもソーシャルディスタンスを守ってもらっていました。
大忙しとなった今週末、今日の営業時間は12時間を超える結果となりました。お客様の中には施術中でもマスクは絶対に外したくないという方もいらっしゃいました。それはもちろん周りのためにもということです。
そして、街だけでなく、美容室にも様々な変化が起こりました。カットのみで営業することになった場合は、お店にいる時もソーシャルディスタンスをちゃんと守ること、マスクをすること。国によって距離は異なるが、シンガポールでは1mを取らないといけないです。そして距離を示すマークアップが必須となります。来店したお客さんの手指消毒をし、体温を測り、日付、名前と電話番号を記帳してもらわないといけません。
入客時にはスタッフも必ずアルコール等で手を消毒。今後はもしかしたら、グローブを着用してカットやシャンプーをしないといけなくなるかもしれないですね。外に出る際も必須となるかもしれません。
7日以降カットのみでも、美容室の営業をする場合は政府に申請する必要があります。お客さん、スタッフの安全はもちろん考え、会社存続の道を探すのも経営者の仕事となるため、営業できる状態を作るため申請しました。申請後、許可がおりるまでに2-3日必要となります。ただ、この判断があってあるのかどうかは今の状態ではわかりません。というのも、営業した結果、コロナウイルスを広める一端を担ってしまう可能性も十分にありえるからです。
ただ、すでにそういった特設サイトができている事や、今後の方針の決定スピードなどシンガポール政府は本当に優秀なんだなと感じました。
日系美容室になるので、日本の政府の動向、日本の感染状態なども今後の経営状態に関わってくるのは間違いありません。予約の連絡の際に、日本から帰ってきたスタッフはいないか?日本のお客さんがどれくらいいるのか?など気にしている方は大勢いらっしゃいます。日本人が多く集まる日系に行くのは今はやめておく。理解してね。ごめんね。と言われたこともありました。
これらの質問は日本を誇りに思い海外で生きている、日本人として本当に悲しい限りでした。
昨日の発表ではDORSCON Redにはまだほど遠く、Redは拡散がコントロール不能で手の施しようがなくなった時になるもので、次々と対策を打っている今の段階ではRedにはならない。と言われていました。それは、今後の状況によっては、より厳戒態勢が取られていく。という意味でもあります。
会社方針などに関しては一律して出せる答えはなく、今後パーシャルロックダウン、サーキットブレーカー体制からロックダウンへの引き上げであったり、制限解除されてもすぐに元どおりとはいかず、収束までに半年や1年かかるのは明らかです。
1日を終えて感じたのは自分、自分の周りは大丈夫だと思う。という認識を心のどこかで持っていたのであれば、切り替える必要があるということです。
まずは自分がコロナウイルスを周りに広めないようにすることをきちんと考えないといけません。
コメント